脳卒中 遺伝

脳卒中は遺伝する?

肉親にくも膜下出血の人がいた場合、そうでない人に比べてくも膜下出血になるリスクが2倍程度増えます。脳卒中そのものは遺伝しないのですが、血管の病気なので、血管の形や性質などが体質として遺伝して(親子で顔が似ることがあるのと同じ)、それが原因で脳卒中になることがあるからです。

 

肉親に脳卒中の人がいた場合、どのくらい脳卒中にかかりやすいかを「相対リスク」という数字で表します。「脳卒中の家族歴がある」といっても、脳卒中がどのタイプであったかによって、相対リスクは異なります。

 

「くも膜下出血」は、脳卒中の中では最も遺伝性の強い疾患で、くも膜下出血の家族歴がある(両親または兄弟にくも膜下出血になった人がいる)」場合、「家族歴がない」人に比べて2倍程度くも膜下出血になりやすいことが分かっています(もっと大きなリスクがあるという説もあります)。

 

左のグラフは、縦軸はくも膜下出血の危険因子、横軸はその因子を持つ人が、持たない人に比べて「くも膜下出血」になるリスクが何倍あるのか、を示しています。

 

「喫煙」 「高血圧」 は 「くも膜下出血」 の一番の危険因子です。該当する方は、禁煙し、血圧コントロールをすることが「くも膜下出血」予防の一番効果的な対策になります。

 

肉親に「くも膜下出血」の方がいる場合、リスクはほぼ2倍。これは深酒をする人と同じぐらいのリスクです。
つまり、肉親に「くも膜下出血」の方がいる場合、仮にお酒をほとんど飲まない人であっても、深酒をしている人と同じぐらいのリスクがあるということです。

 

「脳内出血」の場合は、くも膜下出血よりも家族性は低いけども、若干は関係するといわれています。脳内出血の家族歴は、血管形状の遺伝というよりも、生活を共にすることにる食生活などとと関係しているという調査結果が出ています。
「脳梗塞」では、家族歴はその発症にあまり関係ないようです。

脳卒中になるとこうなる

 

現在、脳卒中は、がん、心臓病に次ぐ日本人の死亡原因の第3位です。

 

1980年までは、日本人の死亡原因の第1位が「脳卒中」だったのですが、医学の進歩と予防医学の発達により年々死亡する人数は減少傾向にあります。

 

脳卒中を発症して、病院に搬送される方の30%は、すでに昏睡状態であり、残念ながら回復の可能性が低い状況だといわれています。

 

3割の方が1ヶ月以内に亡くなり、たとえ一命をとりとめたとしても、高度な障害が残ってしまう方が1割程度おられます。ほぼ元気な状態で退院される方は6割程度です。

 

 

脳卒中が原因で介護が必要になる方が多くおられます。
日本の要介護者の22%が、脳血管障害が原因です。高齢の方や認知症の方が介護を受けるシーンがテレビでよく放映されますが、実は一番多いのは脳血管疾患が原因で要介護者になられる方なんです。

 

ご存じのように脳卒中という病気は、突然交通事故にあってしまったかのように、ある日突然襲ってきます。脳卒中が原因で脳の組織が傷つけられると、意識がなくなったり、言葉が話せなくなったり、手足がしびれるなどの症状が出ます。それで寝たきりの介護が必要になるケースが実に多いのです。寝たきりになると、患者自身の負担もさることながら、介護する御家族の精神的、体力的負担は想像を絶するものがあります。

頭痛の人は脳ドックに行かないでください

最近の結構ブームに乗って、テレビでも「脳ドック」が取り上げられることが多くなりました。
「最近頭痛がするが脳卒中の前兆だろうか?」 「めまいがして不安だ。」 脳ドックを受けた方がいいのかな?と思われてる方も多いようです。

 

しかし、今現実に症状のある方は、脳ドックに行く必要はありません。脳外科に行ってご相談されたら必要に応じてMRIなど、脳ドックと同様の検査が保険適用で受けられます。 
症状や病院によって異なるでしょうが、一般的には1万円以下で検査も診察もしてもらえるはずです。 

 

また最近は 「頭痛外来」 といって、頭痛に精通した医者が専門に診てくれる病院もありますから、利用されるのがよいでしょう。

 

逆に症状がなければ、病院で検査をしてもらえることはありません。これが困るんですよね。

 

なぜなら、まったく症状がないのに突然襲ってくるのが、脳卒中だからです。野球でシートノックをしてる最中に突然倒れこんでしまって帰らぬ人になってしまった、ジャイアンツの木村拓也コーチもくも膜下出血でした。一秒前までプロスポーツの現場で健康に働いていた人でも、突然重篤な状況になってしまいます。

 

だからこそ、脳卒中は、元気なうちにしっかり予防するべきです。

 

 

喫煙、高血圧、肥満(過食)や痩せすぎ、深酒、運動不足、ストレスを減らすように、自分の生活を設計しなおしましょう

 

家族歴など、すでにリスクファクターを持っている人は、脳ドックの利用をご検討ください

 

こんな方は脳ドックを利用してください

 

このサイトで脳ドックの利用をお勧めするのは次のような方々です。